
888の日に「八」を探して
8月8日はまるはちの日。皆さんもよく目にしているであろう、漢数字の「八」を丸で囲んだ名古屋市の市章「まるはち」にちなんで制定された名古屋の記念日です。大ナゴヤノート.では以前、瓦好きのエディターが“まるはち”瓦の記事を書いたことも。
今年は令和8年で888のゾロ目です。そんな888の日に先立ち、エディターたちが「八」を探しに出かけました。さて、どんなものが見つかったでしょうか。
名古屋市外だけどナゴヤな「八」
愛知県江南市で“まるはち”瓦を見つけました。お寺の名は上宮寺。山号は太子山。どちらにも「八」はないのになぜ「八」なのか――。
かつてこのあたりには、尾張藩主・徳川宗春が鷹狩りに来ていたといいます。その際に休憩所として使われた上宮寺は、礼として尾張徳川家の合印である「八」のしるしを使用することが許されたのだとか。
ところで名古屋市の市章がなぜ“まるはち”なのかというと、これも尾張徳川家の合印を採用することになったものとされています(参考)。名古屋市から離れた江南の地で見つけた“まるはち”が、まさか名古屋市章の“まるはち”とそのルーツを同じくしていたとは!
(脇田佑希子)
名古屋大学になった「八」
大学院で教育の歴史を研究していた私は、名古屋と「八」と聞いて「旧制第八高等学校」が浮かびました。この学校は、名古屋大学の前身のひとつ。戦前の学校制度のもと1908年に設立されました。「高等学校」といっても現在の「高校」とは異なるものです。ちなみに「第八」は、全国で8番目にできたことを示しています。最後の旧制高等学校です。
旧制第八高等学校は、1949年に名古屋大学に包括されましたが、その正門は愛知県犬山市にある「博物館明治村」の入り口に移築され、今も見ることができます。この写真を撮るために久しぶりに足を運んだらなんだか懐かしい気分に。私にとっては大学院での日々を思い出させてくれる門でもあります。
(小林優太)
「八」町で見つけたおいしい「8」
8月8日が誕生日の私のための企画だと張り切ったものの、良いネタが思いつかずに悩んでいたとき、愛知県豊橋市の「八町」という地名を思い出しました。吉田城の城下町で、現在の八町通一丁目から五丁目までの距離が約八町(約8.7km)あったことからそう名付けられたとか(参考)。あたりを散策すると、老舗感あふれる白を基調にした建物の「八町もちや」を発見しました。女将さんの「大福甘くておいしいですよ」の一言につられて、名物らしい大福とおはぎのセットを注文。ふたつ並んだ様子は「8」に見える。いや、丸がふたつならなんでも良いやん、と思わず自分で突っ込んでしまいました。
(かずき)
地下鉄でいつも目にする「八」
名古屋市営地下鉄のロゴマークは、“まるはち”マークを図案化したものだそう。レールが「八」で、それを丸いトンネルで囲っています。なんとも無駄のないデザイン。意識しないと見落としてしまいそうですが、ここにも「八」がありますね。開業当初は正式な標章として制定されておらず、いろいろなデザインがあったとか。地下鉄構内には今も、微妙に違う旧タイプのロゴマークが残っていると知りました。そんなことを知ったら探さずにはいられません。これから地下鉄を利用するときは隅々まで目を凝らしてみよう。いつも目にしていたのに、あまりに見慣れすぎていたため盲点でした。
(榊原あかね)
「八」と大ざっぱにテーマを決めたのが功を奏したのか、それぞれ違う視点のさまざまなものが集まりました。日ごろから興味のある分野をさらに掘り下げたり、久しぶりに足を延ばして撮りに出かけたり、ちゃっかりおいしいものをゲットしたり。「八」といえば…から自由に想起したエディターたちの様子が伝わったでしょうか。
たとえば数字ひとつで良い。何気なく通り過ぎるまちの風景も、こんなふうにテーマを決めて着目してみれば、楽しくなります。名古屋と縁の深い「八」が、あなたの身近なところにも潜んでいるかもしれないですね。
最後に、「八」を見つけてきた自分たちに拍手を送りましょう、パチパチパチ!
写真:大ナゴヤノート.編集チーム











