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大ナゴヤノート.
おかんちゃんは、大ナゴヤ大学のボラスタとしても活躍中です!
2019年03月06日

近くて遠い「福祉」を気軽に、自由に語り合う
-福祉職員 おかん-

皆さん、「福祉」という言葉に、どんなイメージがありますか。

「人助け」「大変そう」「慈善的」「社会的弱者が求めるもの」
「心身ともに重労働」「あまり触れてはいけない気がする」「必要だとは思う」
「将来的に必要になるかもしれないけれど、今の自分には関係ない」

良い言葉もそうでない言葉も、いくつか浮かんできますね。
でも、もしかしたら多くの方にとって、こんな言葉が思い浮かぶのではないでしょうか。
「正直なところ、よくわからない」

だからこそ、気軽に福祉についてお話ししたいんです!
福祉は、人を笑顔にできる、素敵なお仕事なんですよ。

そうハツラツと話す、ひとりの女の子がいます。
大ナゴヤノート.の一員である、おかんちゃんです。
中学時代の職業体験をきっかけに「福祉の仕事に携わりたい!」と一念発起。現在は生まれ育った地元を離れ、念願かなって福祉の仕事に携わっています。

毎日の生活の中で、なにかに困ることや悩むことって、誰にでもありますよね。そんなときに、誰かにスッと寄り添ってもらえたことで、笑顔になれたり、一歩足を踏み出せたりして。それってすごく素敵な瞬間。

寄り添うこと自体は、ちょっとしたことかもしれません。でも、そんなちょっとしたことの積み重ねが、福祉なんじゃないかなとも思うんです。

10代から夢を追い続け、ひた走ってきた彼女ですが、周囲の声は背中を押すものばかりではなかったそうです。

就職活動中、就職支援の相談員の方から「どうして福祉の業界“なんか”に?」と言われたこともありました。“誰もやりたがらないのに”と、突きつけられたような気がして言葉にしようのない気持ちになりました…。

私は「福祉とは」を説明するときに、よく“ふくし”をもじって「ふだんの/くらしの/しあわせ」という言葉を使うんです。ただの言葉遊びともとれるかもしれないけれど、すごく福祉の本質を捉えていると思って、好きなんですよね。このニュアンスを、伝えていきたいなって、ずっと想い続けているところがありました。

福祉の世界に飛び込んだ現在も、どこかに歯がゆさを感じてきたおかんちゃん。
そこで彼女は2018年秋に、とある活動をはじめました!

それが「Dialogue FUKUSHI(通称・大福)」のホスト役です。
「Dialogue FUKUSHI」のテーマは“福祉をはなし、福祉とまじわる”。ホスト役が中心となって、参加者が福祉に対する思いを交わす場をつくっていきます。

「Dialogue FUKUSHI」の生みの親である世古口敦嗣さんとおかんちゃんはもともと旧知の仲。ある日「何か面白いことをやってみたい!」という話になり「Dialogue FUKUSHI」をナゴヤで開催しよう!という流れになったそうです。

世古口さんにも少し話を聞いてみました。

現在は関西を中心に活動していますが、日本各地で「Dialogue FUKUSHI」を開催していきたいと考えています。そういった意味で、彼女が手を挙げてくれたことがとてもうれしかったですね。夢は全国サミットの開催!名付けて「大福サミット」です(笑)

2019年3月までに「Dialogue FUKUSHI in 愛知」は、おかんちゃんがホスト役となり、名古屋市内で2回開催されました。

それぞれ、「自分と福祉にまつわるアレコレ」「まちで見かけたモヤモヤ」をテーマに約2時間にわたって、参加者の皆さんが言葉を交わし、おかんちゃんも参加者一人ひとりの思いを引き出したり、一緒に疑問を考えたりと、一生懸命に相手の言葉に耳を傾けます。

その表情は真剣そのもの。濃密な時間は、おかんちゃん自身が“言葉にすることの大切さ”を感じるひとときだったそうです。

まだまだホスト役は慣れないですし、上手にできなくて、本当に大変です!(笑)
でも、やっぱり話すこと、知ることって、本当に大事です。私だけでなく、もっといろんな人にホスト役をやってもらえたらうれしいですね。社会人の方だけでなく、学生さんとかにも「こんな機会があるんだ」って知ってもらいたいです!

もしも興味を持たれた方がいたら、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
百聞は一見にしかず、ですからね。

ちなみに福祉という単語そのものの意味が、「しあわせ」なのだそう。
もしかして、福祉のことを語り合うことは、おかんちゃんの言う通り、身近な「しあわせ」について語り合うということなのでは…
そう考えたら、ぐっと距離が近づくような気がしませんか。

現在、「Dialogue FUKUSHI」のホスト役をやりたい!という方も募集中だそうです。問い合わせや質問などは、主宰者である世古口敦嗣さんまでご連絡ください。
ナゴヤ圏を中心に、福祉の交流の輪を広げていきましょう!

>「Dialogue FUKUSHI」Facebookページ
https://www.facebook.com/dialoguefukushi1/

>世古口敦嗣さん 個人Facebookページ
https://m.facebook.com/sekoguchiatsushi

伊藤 成美

名古屋市生まれ、瀬戸市育ち。デザイナーや玩具の企画開発アシスタント、学習塾教材制作などを経て、縁あってwebメディア運営会社のライター職に就く。インタビュー記事の執筆を中心に経験を積んだ後、フリーランスに。大ナゴヤ大学では、ボラスタや授業コーディネーターとして活動中。
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