toggle
大ナゴヤノート.
2020年05月13日

いつかのお出かけに、胸を高鳴らせ-Googleストリートビューで瓦探し-

“瓦を追うひと”な私、天気や体調などの都合で瓦めぐりに出られないときは、PCの画面上で瓦を探してはひとりニヨニヨしています(怪しいですね/笑)。Instagramやその他各種メディアを開けば、世界中の面白い瓦の写真を目にすることができます。瓦を被写体にしたものだけでなく、お寺や神社などの建物を撮った写真に写り込んだ瓦も、私の目にはごちそうのようなもの。「おっ、この瓦!いつか私も見たい!」 私の行きたい瓦スポットは日々増えていっています。

お家での瓦探しの中でもつい夢中になってしまうのは、Googleストリートビュー*1/マップを活用すること。
*1 道路沿いの風景のパノラマ画像(主にGoogleの撮影車両が実際に道路を走行して撮影したもの)を閲覧できるサービス。
例として、名古屋市緑区の旧東海道有松のまちなみをのぞいてみましょう。


道の左右に瓦屋根の建物が並んでいます。軒先にズームアップしてみると…

井桁の軒丸瓦が。なにを隠そう、こちらは「井桁屋」の建物の屋根。店の名にちなんだ“井桁”の屋号紋が瓦にも描かれているのですね。
このように、Googleストリートビューを使ってバーチャルにまちを歩き、瓦を探すことができるのです。

とはいえ、瓦が道路(ストリートビュー撮影車)から離れたところにあるために、ズームアップしても細部を確認できないこともしばしば。そんなときはGoogleマップ上で、見たいスポットの名称をクリックしてみます。すると、そのスポットを訪れた人によって投稿されたそのスポットのさまざまな写真が閲覧可能に(注・もちろん投稿者がいないスポットの場合は閲覧できる写真もありません…)。お寺にしても神社にしても、境内にはいくつもの建物があり、ストリートビューだけでは見られない建物も少なくありません。Googleマップにはそれらの写真も多数アップされているのでありがたいところ。私は投稿していないので特定の写真を例に挙げるのは控えますが、見ず知らずの投稿者さんの写真の隅々までチェックして瓦を探しています(やっぱり怪しいですね/笑)。

ストリートビューを使ったまち歩きでは、リアルなまち歩きとは一味ちがった“歩き方”も。ストリートビューのタイムマシン機能*2で過去の道の風景と見比べてみるのです。
*2 ストリートビューの撮影車が複数回通った道であれば過去の撮影画像を表示できる機能。

こちらは最新(2019年8月撮影)の名古屋市中区の栄国寺の門のストリートビュー。栄国寺の門の瓦については、「大ナゴヤノート.」でインタビューを受けた際「ここの瓦は以前と変わってしまった」とお話ししました。今の門の瓦には徳川家の葵の御紋が入っています。では、以前の栄国寺の門の様子はどうだったか。

2016年4月に遡ってみました。現在とは明らかに違う門構えで、時間の経過を感じさせる趣がありますね。瓦にズームアップすると、うっすらと「卍」が見てとれます。この「卍」の瓦はどこへ行ってしまったんだろう…。

ストリートビューをぐりぐり動かしていると、時折この栄国寺の門のように、ぎらぎらした新しそうな瓦や生木に近い色合いの木材をもつ建築物に出会います。タイムマシン機能で過去に遡れるときには、新旧の違いを見比べて面白がりながらも、感傷に駆られたりも。長く使われてきた瓦が改築などでなくなってしまうことについてはいろいろと思うところがあるので、また別の機会に書きたいと思います。

…とまぁこんなふうに、お出かけができないときにはバーチャルにまちを歩いて、瓦を愛でています。そして見つけた瓦スポットが次のお出かけ先候補に。もちろんバーチャルなまち歩きだけですべての瓦スポットが見つかるわけではないので、出かけた先でさらに周辺を行き当たりばったりにめぐり、予想外の瓦との出会いにまた心を躍らせます。

いつか行きたい瓦スポットをどのようにメモしているかというと、Googleマイマップを使ってマッピングしています。そのスポット数は2020年5月現在、なんと…

全世界で4,000ヵ所超!一生かかっても全部は無理な気がする(苦笑)
いや、でも諦めませんよ!!

作画(トップ画像):いとうえん

脇田 佑希子

脇田佑希子

愛知県海部郡生まれ。理系の編集屋+研究者+瓦を追うひと(暇さえあれば軒丸瓦を探しながらお散歩してます)。まちに関わるボランティア等にもしばしば参加。人それぞれに、まちに埋もれたお宝を発掘できるような仕掛けを創りたいと日々思案を重ねる。
関連記事